m+ エムピウ ドッピオ&アルマトゥーラ

Target: m+(エムピウ) ドッピオ(写真 左)

エムピウのコンセプトは「革の素材感を余すことなく使い切り、表現をすること」にある。その質感というか、育ったときのイメージを膨らませながら撮影をしているうちに“ゼッタイほしい!”衝動にかられてしまった一人だ。
ヤギ革とヌバックがエイジングでどう変化するのか、ご覧をいただきたい。

新品のDoppio。確かにヌバックのベロアの質感は新品の状態でもかなり美しい。
しかしながらヤギ革にしなやかさと光沢感がないため、全体的に浮いて見えるのは私だけだろうか?

ゆえに、バッグ自体がまるでビスケットのように「真シカク」で、どうもしっくり感がなく、要は自分色になっていない。

 

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使用後約1年半が経った。通勤にも便利で、日常必要最低限しか持たない私はこの薄さが何とも魅力的で、ワンショルダーも電車で邪魔にならず、ほぼ毎日使っていた。

こうやって眺めてみると、新品の当時と比べて使いやすい形というか、体に馴染んでいるな、という感じが見ていても伝わってくるようだ。

 

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側面、ファスナー部のアップ。
使われているファスナーはヴィトンと同じものがつかわれているなど、開閉量の多いこのバッグには使い心地がよさそうではある。

バッグ側面のパイピング部分などにもヤギ革が使われており、摩擦に強い性質をうまく利用した作りになっている。

経年変化後はどうだろうか。

 

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側面、ファスナー部のアップ。
わかり難いかもしれないが、ファスナー部分は少しゴールド色を帯びてきた。開閉は新品よりも俄然スムーズになっている。開閉時の「シャー」音がとにかく滑らか。

ヤギ革もいよいよ光沢と深みを帯びてきた。こうなってくると保湿クリームを塗るのも楽しみになってくる。

バッグ側面のパイピング部分はやはり角面なので面のレザーよりもエイジングが進む。キズも使えば当然ついてしまうが、あまり目立たず全体的にはいい味が出ている。
改めて、丁寧に使っててよかったとホッとした。

 

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背中にあたる部分とショルダーベルト。
金具部分の頑丈なステッチは、長く使っていくには不可欠なところ。作りこみの良し悪しが3年後5年後にはっきりと現れてくるのは、言うまでもないところ。

 

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そしてコチラは現在の状態。
特に常に触れる部分はさらに光沢感が強い。

ヤギ革は摩擦に強いとされている革で、特に擦れて銀面を削ったりしている様子もない。ショルダーベルト部分のヌバックは特によく触れるため、だんだんと光沢を帯びてきてしまう。この写真はヌバックをブラッシングしたときのもの。単に起毛するのではなく、味を残しつつ起毛すると「かけがえのないルックス」が得られる。

それにしても毎日欠かさず使ってもこのタフさを考えるとヤギ革は本当に強い。

 

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ちなみに、ヌバックはこのような道具で起毛させます。(ゴムっぽい手触りです)

m+のレザーはエイジングで真価を発揮。

いかがでしたか?

初めのころは毎週手入れをしていましたので、さほど劣化もなく今はエイジングというよりは日常のケアだけしています。

それにしても色だけを求めたクロムとは違い、いかにベジタブルタンニンが使う人によって風変わりするかをよく理解できました。

また、そのレザーを存分に見せてくれるm+のデザインに改めてすばらしい!と思うのでした。(ヤギ革、ヤバイほどエイジングが楽しいです! 筆者談)

 

右写真は別ウインドウにて拡大表示されます。